エッシェンバッハ
今週の週末はまたまた何故か4日連続コンサートということになってしまいました。
金曜と月曜が、地方公演でドビュッシーとライタ、土曜日は教会でモツレク、日曜はモーツァルトマラソン。
ちょっと忙しくなりそうです。
さて、今日金曜日に、ハンガリー国立歌劇場をクリストフ エッシェンバッハが振ってモーツァルトとチャイコフスキーの演奏会をするのですが、来ハンしているエッシェンバッハがなぜだかうちのオケを見に来てくれました。(もちろんオケの方からコンタクトとって呼んだんでしょうけど)
急な話だったので、来られる団員を集めて、エッシェンバッハの持ってきた楽譜でモーツァルトのジュピターを初見。
指揮台にのぼるなり、「今日はもう2リハーサルしたから(オペラで)、軽く4楽章やるだけでいいかい?」と言った割には、3楽章以外がっつりと振ってくれました。
本番のないただのリハーサルだということもあってラフに振っていたのかもしれないけど、イメージにあった「振りが大きい」ことは全然なく、自然だけど分かりやすい指揮でした。
持参してくれた楽譜には、見ればどう弾いてほしいかが分かる書き込みがしてあり、それだけでも彼のモーツァルトが伝わってきて、お互いがお互いを興味深く観察しつつ、久しぶりに興奮した時間を過ごしました。
人物的には、厳しくもなく、フランクでもなく、丁寧で、批判はせず、褒めるもののおだてることはしない。言葉より目で語るタイプだと思います。たった1時間半のリハでどれくらい分かるものかも疑問ですが…。
普段音が出るまでの間が長い弦セクションですが、彼の指揮の下では、普通に自然なタイミングで音が出ていたことも付け加えておきます。